AED② ー使い方・注意点

《倒れていて意識がない人に居合わせたら? 》 

もし、倒れていて意識がない人に居合わせた時は、まず「その場が危険でないか」「倒れている人に大出血などがないか」を確認し、なければ直ちに…

  1. 大声で応援(SOS)を呼び、大至急「救急車」と「AED」を依頼
  2. 普段通りの呼吸(※1)がなければ「心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)」開始
  3. AEDが到着し、装着後は「AED」の音声ガイドに従う
  4. 2と3を繰り返す

《AEDが到着したら? ー AED手順》(機種により詳細は異なります)

 1.電源ON(写真①)

  • AEDが到着したらすぐに電源を入れる(AEDにフタがある場合そのフタをあけると自動で電源が入る機種もある)

 2.電極 パッドを貼る(写真②)

  • 傷病者の衣服を取り除き胸を開く
  • 各電極パッドを「右鎖骨下」と「左わき腹」各1枚づつ素肌に直接貼る
  • 未就学児(小学校入学前の子ども)には、「未就学児用パッド/モード」を使用。ない場合は「小学生〜大人用」パッドを使用する。(2枚のパッド同士が接触する場合、一方は背中に電極パッドを貼る)

 3.安全確認をしてショックボタンをON (写真③)

  • 「離れてください。心電図の解析中です」の音声メッセージと共に、AEDが自動的に傷病者の状態を解析する(イタリアでの使用ではイタリア語設定。英語にせ変換できる機種もある)
  • 電気ショックが必要な場合「ショックが必要です」と音声ガイドが流れる
  • 周囲の人が傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押す

 4.胸骨圧迫再開 

  • 電気ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開
  • AEDの指示に従い、2分おきに心肺蘇生とAEDを繰り返す

《注意点》

 ◎ 水分はタオルで十分に拭く
  • 水を伝わり電気が流れ、効果が減少するため
  • プールサイドなど床は濡れていても使用可
  • 電極パッドが床の水に触れない事が重要
 ◎ ペースメーカーや植込み型除細動器がある場合は電極を3cm以上離して貼る

 ◎ 胸毛の濃い場合は剃毛する
 ◎ 電極を貼る位置に湿布や医薬品がある場合、剥がし薬剤を拭き取る
 ◎ アクセサリは簡単に外せるなら外し、それ以外は電極の下に入らないようずら 
   す

 ◎ 救急隊の到着後も電極パッドとAEDの電源はそのままで(心電図データが必
   要な場合あり)

※1 心停止直後「死戦期呼吸(ギャスピング)」と呼ばれるしゃくりあげるような呼吸が生じることがあります。胸は動いていないのに顎は動いているため、「呼吸している」と誤った判断をされることがあります。普段通りの呼吸かどうかの確信が持てない場合は、迷わず「心肺蘇生」を行います。

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《参考写真》

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(写真①)


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(写真②)


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(写真③)